プロ野球オールスターとサッカーW杯ポーランド戦に思う
こんばんは、高木です。
明日からプロ野球オールスターゲーム2018が始まりますね。
僕はプロ野球が好きで、昔はペナントレースの中継も観ていたので、
このオールスター戦も毎年楽しみに観てました。
今年は・・・観ないですw
というか、気が付けばここ10年くらいオールスターは観てないんですよね。
大人になってからは、あまり魅力を感じなくなっていました。
「そういえばオールスターは観なくなったな~」とは思っていたんですが、
その理由を自分なりに考えてみたら、僕は真剣勝負を観たいのであって、
オールスターは真剣勝負ではない!
という事に気づいたからだと思います。
基本的にオールスターというのは、一種のお祭りであり、
真剣勝負をする舞台ではありませんよね。
選手も(ケガの恐れもあるし)本気でプレーするわけではなく、
ただ一流の選手が同じグラウンドに立っている姿を観られる、
という事に価値があります。
僕は昔はそこにも価値を感じてたんですが、
いつの間にか真剣勝負にしか興味が無くなっていきました。
(そういう理由でペナントレースは未だに観ます。)
そこで思い出したのが、先日のサッカーW杯の日本代表対ポーランドの戦いです。
日本代表は1-2でリードを許しながらも、
他のチームとのフェアプレーポイントとの兼ね合いで、自ら負ける選択を取りました。
その姿に批判も多く出ましたが、
世間的にはおおむねあの作戦に賛成の立場の人が多いようです。
そして僕も賛成です。
というか僕はあの作戦を、
「決勝トーナメントに進むために取ったやむを得ない作戦」
という消極的な解釈すらしてなくて、むしろ、絶対に取るべき作戦だった、と思ってます。
正確に言うと、あの作戦を取るべきというか、
「決勝トーナメントに進む上で最善と思われる選択肢以外は取るべきではない」
という感じです。
こう思う理由は最初に言ったように、
「真剣勝負にこそ価値がある」と思っているからです。
日本代表に限らず、他の国の選手も監督も、
W杯では「1つでも長く勝ち残る」事を最優先に考えています。
予算の勝利は勝利それ自体が目的なのではなく、
勝ち点を取って決勝トーナメントに進む事が目的です。
ファンとしてはいろいろな見方があるでしょうが、
出場した選手や監督は1人残らずそう考えているはずです。
それはスターティングメンバーの選考にも現れていて、
あそこで第1戦、第2戦で好成績を残したメンバーを敢えて外し、控えメンバーで臨みました。
決勝トーナメントに進むだけでなく、
ベストメンバーをベストのコンディションで試合に臨める状態を作り、
「決勝トーナメントで勝つ事」を意識したメンバー選抜です。
他の強豪国がグループリーグにピークを持って来ないと言われているのも、
1つでも上に残るためです。
であれば、、、
グループリーグの戦いにおいて最優先となるのは、
グループリーグ突破にどれだけコミットできるのか、
その度合いが、すなわち本気度という事になるはずです。
もしあそこで選手たちが、
「グループリーグ突破の可能性は低くなるかもしれないけど、
それでもサポーターに喜んでもらうために点を取りに行こう」
とか言い出してその作戦を取ったなら、
その姿勢はグループリーグ突破という目的からズレた行動になるので、
目標に対して本気ではない、という事になります。
僕は真剣勝負、本気の勝負が観たいので、もし選手が本気じゃなくなったら興ざめです。
ましてや、「かっこよく勝って決めよう」なんて思ってたりしたらそれこそ最悪で、
格好を気にしてる姿勢を応援する事は出来ません。
かっこ悪くてもいいから、泥臭くてもいいから予選を突破する、という姿勢こそが、
最高にカッコイイと僕は思います。
だからあの作戦は、一見消極策に映るけど、
選手や監督の本気度を表した最善の策だと僕は思っています。
また、あそこで日本が攻めに行かなかった事を批判する人の中には、
「日本サッカーの未来を担う子どもたちに対して、戦う姿勢を見せて欲しかった。」
と言う人もいますが、
あの作戦の裏にある本気度は、試合を観ていた子供達にも伝わるはずだし、
それが日本サッカーの未来にもつながると思います。
というか子供たちには、そういうものを感じ取れる人間になって欲しいと思います。
もちろん僕は、
サッカーの“魅せる”というエンターテイメント的価値を否定する気はさらさらありません。
ただ、W杯の価値は、エンタメ性にあるのではないと思っています。
本田選手は、
「W杯のためにサッカーをやってきた。」
と言い切りました。
四年に一度、選手によっては一生に一度あるかないかというチャンスに、
それまでのサッカー人生全てを賭ける。
その真剣勝負にこそ価値があると思うので、
僕は今回の日本代表の戦いに本当に感動しました。
いろんな見方があると思いますが、今回のようなケースを通して、同じものを観ていても、「人が何に価値を感じているのか」という事にはいろんなパターンがあるので、
それを読み取っていくのはすごくおもしろいと思います。
例えばこれなんかも価値観の違いを表す好例ですね↓
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