あきらめるの、早過ぎない?
こんばんは、高木です。
先日たまたま電車に乗っていた時、ある子供連れ夫婦の会話がふと耳に入ってきました。
夫婦は30代前半くらいで、子供は1歳になるかならないかくらい。
旅行にでも行くのか、お父さんは大きめの荷物を両手に持って、
お母さんは膝に子供を抱えながら、2人とも機嫌が良さそうな感じで会話をしていました。
僕は座席に座る3人の前に立っていたので、会話の内容がわかる距離にいました。
夫婦は電車内に貼ってある予備校の広告を見て、
「うちは私立には行かせてあげられないね~」と言いながら、 と自虐交じりの笑顔。
裕福ではないけどささやかな幸せを楽しむ家族の風景といった感じでした。
ただ僕はちょっとその会話の内容に違和感を感じました。
その子供は1歳そこそこ。 なので、その子が大学に入るのは18年後とかです。
そんな遠い未来の収入が、わかるわけないじゃないか、、、
にも関わらず、
その夫婦は自分たちの18年後の自分たちの収入の上限を分かっているかのようでした。
「うちは私立には行かせてあげられないね~」
と言っているという事は、
国立に行かせてあげるくらいの経済力はある、
もしくは将来的にそれくらいの収入になる可能性はある。
ちなみに国立と私立の学費の差はこれくらい↓
区分 | 授業料 | 入学費 | 施設設備費 | 合計 |
国立 | 535,800 | 282,000 | 817,800 | |
私立文系 | 746,123 | 242,579 | 158,118 | 1,146,819 |
私立理系 | 1,048,763 | 262,436 | 190,034 | 1,501,233 |
例えばその子が文系に進むとして、
国立だったら総額約250万円、私立だったら390万円。
国立と私立の差額は4年間で約150万円ほど。
1年間に換算して約40万円弱。
“現時点で”この金額差が家計にとって大きいか小さいかは、
誰だってすぐに判断できるでしょう。
だけど20年近くも先の未来予測においては、わかるはずがありません。
だけどその夫婦は、
「20年後、国立大進学に必要な約250万円は払えるけど、
私立大進学に必要な390万円は払えないだろう。」 と判断しました。
今現在ではなく、 “20年後においての”差額140万円ですよ。
これってほとんど誤差の範囲じゃないでしょうか。
20年も経ったら社会がどう変わってるかもわからないし、
今働いている会社があるかもわからない。
もしかしたら市場の流れが変わって会社が急成長しているかもしれないし、
あるいは方向性を見誤り、倒産しているかもしれません。
まぁ会社員の場合、いくら会社が成長しても収入の上限はあると思いますが、
逆の場合、もし倒産なんてしていたら、どこかに再就職できたとしても年収が半分になる、
なんて事は充分にあり得ます。
どちらにしても、20年もの遠い未来において、
「250万円は払えるけど、390万円は払えない」
なんて針に糸を通すような正確な計算、できるはずないんです。
こういう“不思議な計算”は至る所で見られます。
ファイナンシャルプランナーや保険屋なんかはその最たる例で、
「10年後の収入はこれくらい、20年後は、、、」 といった感じで、
何を根拠に言っているのかわからない不思議な予測をします。
もしかしたらその会社の現在の社員の収入データをもとに言っているのかもしれませんが、
それはあくまでも現在の話で、未来の話ではありません。
できるはずのない計算なんてしなくていい、時間のムダなんです。
しかも多くの人は(ここからがこの記事で1番言いたい事)、
自分たちの将来の収入に対しあまりに悲観的です。
万が一の事を考えて少なく見積もっておいた方が安心、という考えはわかりますが、
収入が大きく増える(増やす)可能性っていうのを、みんなもう少し真剣に考えていいんじゃないでしょうか。
収入が増えるはずがない、とみんな信じて切っている。
自分たちの親世代をモデルに考えているからそういった考えになるんです。
今と昔は大きく違います。
すべてを投げうって起業しなければ大きな収入アップが見込めなかった時代は、
もう20年以上も昔の話です。
会社員をやりながらでも、ブログを書いて広告収入を得たり、
オークションで仕入れた商品を転売したり、iphone修理で稼いだり、
なんて人はどんどん増えています。
それを可能にしているのが、個人と個人が直接つながれるインターネットです。
インターネットビジネスという言葉自体、一般に浸透してもう何年も経ちますが、
それが「やってみたら意外とできる」という事に気づいて実践している人は、
まだそれほど多くない気がしています。
ネットを見ているとたくさんいる気がしてしまいますが、あなたの身の周りにはいますか?
あんまりいないんじゃないでしょうか。
という事で、チャンスはたくさんあります。
未来の収入に悲観的になって、ビクビクしながらつまらない計算をしている時間があったら、収入を増やす現実的な可能性を信じて、新しい収入の柱を探してみてもいいんじゃないでしょうか。
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