平昌五輪開会。オリンピックって、大切なのは閉幕後。
こんばんは、高木です。
平昌オリンピックが開会しました。
韓国での開催という事もあって、
政治関連の報道が割合多いですが、
競技にフォーカスした内容もきちんと伝えられているので、
政治関連のニュースがオリンピックを邪魔しているとはそれほど感じていません。
やっぱり普段は目にしない競技なんかを観ていると、
単純におもしろいなぁ、と感じます。
モーグルやフィギアなど、
素人の僕には技術の違いが正直わかりませんが、
それでも見入ってしまうのは、
その競技自体が持つ魅力はもちろん、
オリンピックにしかない特別感がそうさせているんだと思います。
まぁそんな事を感じつつ、
連日の盛り上がりを見ていて、
未だ多くの人が熱狂するオリンピックの価値って何だろう、と、
ふと考えました。
2年後には東京で夏季オリンピックが開催されますが、
開催が決まってから東京都政のゴタゴタなんかを見ていると、
日本国内のムードとしては歓迎一辺倒という感じはありませんよね。
経済的にはメリットないんじゃないかとか、
みんな盛り上がってないんじゃないかとか、
そういった負の側面を伝える報道が多いのも事実です。
ただ僕は個人的に、東京オリンピック開催は大賛成です。
これは日本人にとって、
やっぱりいいきっかけになる思うからです。
いいきっかけになるというか、
捉えようによっては“いいきっかけにする事もできる”
といった感じですかね。
正直、メダルが何個取れるとか、
そんな事に価値はあまり感じません。
オリンピックの真価って、
もっと他のところにある気がしています。
例えば、
オリンピックがきっかけとなって解決に向かう、
日本が抱える問題って何かあるかな、と。
そう考えると、
真っ先に思い浮かんだのは、
「医療費の問題」でした。
今日本の財政を圧迫している原因の1つとして、
医療費の問題がよく挙げられます。
、医療費がなぜ膨れ上がっているかというと、
単純に言えば「国民が健康じゃないから」です。
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医療費の問題は生活保護の問題と絡めて考える必要がありますが、
純粋に不健康も原因の1つとなっているのは事実なので、
ここではそっちにフォーカスして話します。
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健康問題って、
もちろん運動習慣と深く関連があります。
定期的な適度な運動が健康にプラスなのは、
言うまでもない事実です。
オリンピックのようなイベントを観て、
競技に興味を持つ子供たちはたくさんいるだろうし、
少し運動でもしてみるか、と思うお年寄りもいるはず。
それに加え、開催が決まってからは、
新国立競技場の建設に表されるように、
開催に向けてのインフラ整備も進みます。
これらの施設は、オリンピックで使用された後、
一般市民が使うための施設として開放されるところも多いです。
そしてこういった施設が整う事は、
市民がスポーツを始めるきっかけになります。
オリンピックは、そういったきっかけを作るという意味で、
国民の生活を変える力を充分に持っていると思います。
でも難しいのは、
そのきっかけを習慣にまで持っていく事。
せっかく始めた運動も、
一時的なもので終わってしまっては意味がありません。
日本がオリンピックの価値を、
遺産として継承するにはどうしたらいいか。
そのために、誰がどうするべきなのか。
そこで大きな役割を果たせそうなのは、
国だけじゃなく、むじろ企業だと僕は考えています。
スポーツ関連企業に限らず、
オリンピックは自社を宣伝する良い機会です。
スポンサーとして広告を出せる企業はもちろん、
そうでない企業にとっても、オリンピックを使ったキャンペーンや企画を打ち出す事で、
自分たちのブランドやお店を知ってもらうチャンスになります。
例えば街のスポーツ用品店。
テレビで競技を観て触発されお店を訪れたお客さんを、
いかにリピーターに育てるか。
お店や企業の努力次第で、
そのお客さんが今後その競技を続けるかどうかって、
かなり変わってくると思います。
例えば、僕の近所に卓球用品専門店がありますが、
ここのお店は定期的に卓球教室を開催していて、
そこには小学生やお年寄りがたくさん集まります。
卓球って、
子供からお年寄りまで、
広い世代で楽しめるスポーツです。
今でこそ卓球はメジャーになってきましたが、
一昔前までは決してメジャースポーツとは言えませんでした。
それでも、僕の育った地域一帯は、
子供からお年寄りまで卓球を楽しむ人がたくさんいました。
それは、そのお店が、
卓球のおもしろさを市民に教育してたからです。
そのお店のオーナーはプロのライセンスも持っている人で、
何度か練習風景を見た事がありますが、本当に卓球の楽しさを上手に教えていました。
お店の方はというと、
お店の前を通り掛かると、
小さいお店に必ず中学生や高校生、
お年寄りを必ずと言っていい程見掛けました。
そこのお客さんたちは、
運動をつらい事、やらなければならない事ではなく、
「楽しい事」として取り組んでいたと思います。
でなければ、
あれほど多くの人が集まらないはずだし、
多くの人が卓球を続けていなかったはずです。
こういった道さえ用意しておけば、
お客さんに「楽しさ」という価値を提供しながら、
企業は自然と、継続的に利益を上げ続ける事ができます。
しかも、みんな楽しく健康になる。
素晴らしいサイクルです。
今のはほんの一例ですが、
せっかくオリンピックという機会を、
やり方によっては大きな価値提供のきっかけとできるし、
それができる企業が、日本にはたくさんあると僕は思います。
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