仕事や家事に追われ、「自分の時間がない」と悩む人に、自分の時間を確保できるようになる方法を伝えます。

読まないの壁、聞かないの壁を超える

こんばんは、高木です。

「私は学生時代に特に変わった経験をしていないので、自己PRの仕方がわかりません。
特に人とは違う経験がなくても大丈夫でしょうか。」

という悩みを抱える学生に対し、

「大切なのは何を経験したかではなく、
その経験から何を学んだかであって、それを適切に伝えれば大丈夫。」

といった回答を聞くことがありますが、これは半分正解で、半分不正解です。

確かに経験から何を学んだかをその会社でどう活かせるのか、
という点を伝える事は必要なんですが、あなたが学んだ事がいくら素晴らしくても、
その経験がバイトやサークルからの学びであれば、
そのエントリーシートは興味を持って読まれづらくなります。

なぜかというと、それは「バイト」「サークル」という言葉自体に、
採用担当者をウンザリさせるパワーが宿ってしまっているからです。

「私は飲食のバイトを通じて、責任感の強さを学び・・・」

「サークルの代表を務めた事でリーダーシップが・・・」

こういったありふれた表現が冒頭で出てきた時点で、
担当者としては「またか。」と感じがあります。

自転車で日本一周とか、世界中をバックパッカーとして、、、

なんてのも今はよく使われるありふれた経験談で、
面接官のやる気を奪う表現の一例です。

知り合いの企業人事部の人間が言っていましたが、学生のエントリーシートを読むのは、
ハッキリ言って“地獄”だそうです。

まぁ考えてみればわかりますよね。

同じような文章を延々と読むだけでなく、
その中から一定数を選ぶ必要があるわけですから、
それらの中に何らかの“違い”を見出さなければなりません。

一応相手側の人生も懸かっているので、
それほどいい加減な気持ちでできる作業でもない。

面倒な作業なのに、それをいい加減にはできないとなると、
地獄と表現したくなる気持ちもわかります。

それほどまでに学生は、みんなが同じような経験しかしていない、
という事なんですね。

でも、これはある意味チャンスでもあります。

ほとんどの学生がその狭い範囲で勝負をしてくるのですから、
あなたがそれ以外の分野からの経験を語る事で、それは大きなフックになります。

フックって、フック船長の手に付いてるアレです。

多くのエントリーシートの中で、
ガチャンっと採用担当者の心に引っかかって自分のを見てくれる言葉、
これがフックです。

まず冒頭の部分で、他の学生とは違ったキーワードを出す事で、
相手の“読む姿勢”は確実に変わってきます。

「ブログ運営を通じて学んだDRMを使って・・・」

「友達の共同で取り組んだアプリ開発で・・・」

「仲間と行った仮想通貨研究で・・・」

ほとんどの学生がバイトやサークルで攻めてくる中、
こういったフレーズは間違いなくフックになるし、
そんなキーワードを含んだ文章で始まったエントリーシートは、
他のエントリーシートより目立つはずです。

という事は、その後の文章を読んでもらえる確率もグンと上がります。

いくらバイトやサークルから他の人とは違う学びを得ていても、
それが書いてある文章後半を読んでもらえなかったら、
それは“書いてない”と同じです。

エントリーシートに限らず、文章というものは“読んでもらう”ものではなく、
“読ませる”ものです。

(相手に文章を読ませるための技術を、コピーライティングでは“読まないの壁を超える”なんて言います。)

相手に自分という商品の説明を聞いてもらえない人間は、
社会人になって取引先の企業に自社の説明を聞いてもらう事はできないと思います。

採用担当者は、学生のエントリーシートに、
自分に興味を持たせ思わず読んでしまうような、そんな要素を求めてるんですね。

だからあなたは、まずはエントリーシートの書き出しで、
他とは圧倒的に違う何かを忍ばせるべきです。

圧倒的に強い学歴を持っていない場合は特に。

そのためにも、学生時代は他とは違った経験を意識的に行った方がいいでしょう。

何もそれは就活のためではなく、人に語れるような経験は、
あなたが自分の話を人に聞いてもらうためのキッカケになり、
それはそのままあなたの人生の財産になります。

どんどん人とは変わった経験をして、自分のフックを増やしていきましょう。

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